反強磁性体のテラヘルツ時間領域分光
反強磁性体のスピン振動はテラヘルツオーダーに達することから、テラヘルツ波パルスによる反強磁性体のスピン制御をめざしている。テラヘルツ時間領域分光システムを立ち上げ、反強磁性体オルソフェライトの吸収分光測定を行った。約500 GHzの反強磁性モードの検出に成功し、電気感受率、磁気感受率を求めた。さらにランダウ・リフシッツ・ギルバート方程式ならびにシグマ理論を用いて実験結果の定量的な解釈を行った。
図:テラヘルツ時間領域分光の測定配置図
- K. Kuroda, T. Satoh, R. Iida, T. Shimura, and K. Mori
Terahertz time-domain spectroscopy of antiferromagnetic resonance in orthoferrite
IQEC/CLEO Pacific Rim, 3430-CT-4 (2011.8.28-9.1, Sydney, Australia)