研究紹介

研究テーマフォトリフラクティブ効果リラクサー系強誘電体材料


フォトリフラクティブ材料としてのPZN-PT結晶開発

リラクサー系強誘電体である(1-x)Pb(Zn1/3Nb2/3)O3-xPbTiO3(PZN-PT)結晶はx=8〜10%近傍において非常に巨大な圧電性を示すことが知られている。この大きな圧電性には高い電気光学効果が期待されることから、より特性のよいフォトリフラクティブ材料としてPZN-PT結晶に注目し研究を行ってきた。これまで当研究室において世界で初めてPZN-PT結晶のフォトリフラクティブ効果の発現を確認し、Fe、Mn、Rhなどの添加によって性能改善を行ってきたほか、透過率向上や、電子正孔競合など記録メカニズムの解明に向けた研究を行っている。



Y. Sato, S. Abe, R. Fujimura, H. Ono, K. Oda, T. Shimura, and K. Kuroda
Photorefractive effect and photochromism in the Fe-doped relaxor ferroelectric crystal Pb(Zn1/3Nb2/3)O3-PbTiO3
J. Appl. Phys. vol.96, no.9, 4852-4855 (2004).

S. Abe, T. Fujishima, T. Tsubone, R. Fujimura, H. Ono, O. Matoba, K. Oda, T. Shimura, and K. Kuroda
Photorefractive effect in the relaxor ferroelectric material 0.91Pb(Zn1/3Nb2/3)O3-0.09PbTiO3
Opt. Lett. 28, 420 - 422 (2003)