研究紹介

 

本研究室では、「物質と光の相互作用で光を操る、物質を操る」をコンセプトに研究を推進しています。半導体、磁性体、金属等の様々な物質と、時空間制御した光との相互作用による新奇物理現象を解明し、さらにそれらを究極的に制御することによって新世代の光科学•光技術の開拓を行っています。

現在の研究テーマ

 

ホログラフィックメモリー

ホログラフィー技術を利用することにより、従来の光メモリーとは異なり多重記録や並列アクセスができるようになります。当研究室では、大容量記録&高転送レートが可能な次世代ホログラフィックメモリーの開発を目指して、実験と数値計算の両面から研究を行っています。

スピン波の光学

強磁性体あるいは反強磁性体にフェムト秒光パルスを照射することにより誘起されるスピン歳差運動は、スピン波として伝搬していきます。当研究室はこのスピン波を光波と同じ観点から取り扱って、スピン波光学という新分野の確立を目指しています。これまでに開発したスピン波の2次元イメージング技術を使って、スピン波の反射、屈折、散乱、回折を研究しています。

 

ナノ構造を用いた光波制御

光が金属ナノ構造中自由電子の集団振動(表面プラズモン)と結合すると、回折限界以下のナノ空間に光を閉じ込めたり,新奇な光伝搬特性を示したりと光学的に興味深い様々な現象が現れる。我々は、ナノ構造体のサイズや形状、照射光の偏光や空間位相分布等を工夫することにより表面プラズモンモードを制御し、ナノ構造体の光散乱特性を自由自在に制御する研究に取り組んでいます.また、このようなプラズモンによる光波制御によってナノ構造体に働く放射圧にも着目し、ナノ構造体の配列を使って様々な運動を駆動•制御する新奇な技術の創出を目指しています。

 

過去の研究テーマ